2016年1月6日水曜日

クライシス2050 ジョー・ギャノン&テッド・サラフィアン

日米映画、ノベライズ版:ジョー・ギャノン、テッド・サラフィアン、集英社文庫 1990年

 えっ、チャールトン・ヘストン出演?。2049年、潮流発電やソーラー・システムの成功により、地球温暖化による平均気温の上昇は2度Cにくい止められた。宇宙ステーションでは新素材や医薬品の研究が進められ、食糧危機は乗り越えられた。

 ところが2050年、太陽が膨張を始め、地球は磁気と放射線の嵐に見舞われる。巨大黒点の出現で竜巻の頻発、富士山やキラウエア火山など火山噴火の群発、南極で気温20度Cまで昇温。
 太陽は地球表面と同程度の1~2ガウスの弱い磁場のほか、黒点周辺に2000~4000ガウスの強い磁場が存在。輻射層から対流層、彩層まで合計60万キロ近い距離を20万~30万ガウスの巨大磁束管が貫くことによって、コアの異変が光球面に直結しているのだ。

 アステロイド・ベルトにある宇宙工場<ニュートリニティー>で建造された半物質爆弾<フレディー>を宇宙船<ヘリオス>で運び、プローブ・シップ<ラー号>で太陽黒点の一つからコアに到達させ、水素の循環を阻害している巨大磁束管の巣を破壊し、太陽を正常化しようとする。一方、食糧難を利用して急成長したアイエクセル社は・・・。

 <ラー号>はバリウム=イットリウム超伝導合金のコイルでプラズマをシールド、重水素=ヘリウム3反応のプラズマ・エンジンで推進、レーザー波とニュートリノで通信・映像化する。

・コロナ領域(数百万km)
・スピキュール(直径200~300m)、プロミネンス(紅炎、高さ3万km)がある彩層(厚さ2000km、6000度ケルビン)
・黒点、粒状斑(直径400~4000km)のある光球面
・対流層(厚さ20万km、200万度ケルビン)
・輻射層
・コア(1500万度ケルビン)

=>太陽(The Sun)

(横浜研開架)

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