1999徳間文庫、上下巻 1977年
タイトルのもとになった始皇帝暗殺(未遂)者、荊軻(けいか)の男の美学(「壮士往きてまた帰らず」)なんぞぶっとぶ残酷無類の連続テロ。
概算でもたぶん一万人にはとどく犠牲者をだしたあとの最終目的は、ええと、物語の時代、新島だかに設置された巨大な石油備蓄基地を、米軍から奪った核地雷で爆破。放射能まみれの(おまけに燃えてる)原油で黒潮を汚染、東北沖からアメリカ大陸北西部への潮流経由で、さらに南へ、そして西へと太平洋をぐるっとめぐって汚染を広げ、環太平洋地域諸国を壊滅させようというもので、……あれれ、この究極テロに僧都が使うのは、ううみゅ、記憶だとフランス製と書いてあったような潜水艇でしたね。
なんだ、これも海洋バイオレンスというかサスペンスというか、もうここまでゆくと完全な海洋テーマSFでした。(by 永瀬唯さん)
8月2日、新宿でガソリンスタンドとタンクローリーが爆破。西口一帯が火の海となり死者813人。8月16日、上野駅でタンク車が爆破。駅周辺が火の海となり、2705人もの死者が。9月29日、東名高速でムハシ・インドネシア石油相が高級コール・ガールと爆死。そのスキャンダルでマラッカ海峡の航行禁止が通告される。10月12日、横須賀米海軍基地で弾薬輸送中に核地雷が盗み出される。次の狙いは世界最大の原油備蓄基地、約5000万キロリットルもの原油備蓄されている八丈小島か・・・。
ネタバレになるが、仏製潜水円盤<S.P.3000>は3000m潜航可能、3人乗り。シアナ(2人乗り)をモデルにしているような。仕様問い合わせ先として海洋科学技術センターが登場する。
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
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・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
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