2016年1月2日土曜日

パンドラ 谷甲州

早川書房2004.12

 谷甲州の最新SF大作。渡り鳥のチョウゲンボウの飛行経路と行動パターンを調べるために囮(デコイ)ロボット鳥で群れを追跡。ヒマラヤ中央部からネパールに抜ける高度7千mで、自分よりも大きなアネハヅルの群れを組織的に狩り立てていたのだ。

 ヒマラヤ、ボルネオなどの地上からやがて宇宙空間へと舞台が広がる長編SFなのですが、その中の一部で、オーストラリア北東岸の海洋保護区でダイビング中の日本人研究者が、ポテトコッド(カスリハタ)をはじめとする生態系変異を発見するシーンが描写されています。(第10章~第13章)(by 室橋さん)

(横浜研開架)

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