2016年5月3日火曜日

海賊ジョリーの冒険 カイ・マイヤー

2003~2004,あすなろ書房2005~2007

1 死霊の売人、2 海上都市エレニウム、3 深海の支配者

 1692年,海賊の巣窟として悪名をはせていたジャマイカ島のポート・ロワイヤルでは大地震で二千人以上が命を落とし、魔力が解き放たれ、ミズスマシと呼ばれる子供たちが生まれる。その14年後。ジョリーはトルチュ島(ハイチ島のすぐ北)の奴隷市場で売られていたところを海賊バノンに買われ海賊として育てられる。生まれつき水の上を歩けるミズスマシの一人。

 ジョリーたちの〈やせっぽちのマディ〉号はスペインのガレオン船を襲撃するが、毒グモのワナに仲間を失う。脱出したジョリーは名もない孤島で同じミズスマシのムンクに出会う。

 この島をマーレ・テネブロズム〈暗黒の海〉からマールシュトローム〈大渦潮〉を通ってきたアケロンが襲う。ジョニーと両親を失ったムンクは、死霊の売人に連れられてニュー・プロヴィデンス島ポート・ナッソーを訪れ、そこで新たな仲間と出会う・・・。

詳細

・海上都市エレニウム:〈大渦潮〉をショルフェン海溝の巨大な貝に閉じ込めておく番人。ヒトデ型(星型)、サンゴでできている。バージン諸島(プエルトリコの東方)の北東のどこか、ショルフェン海溝から約三百キロのところ、水深1000mの海底に錨鎖で係留されている。人口は数千人。
・ショルフェン海溝:水深1万m。
・クラバウター:深海の一族
・マーレ・テネブロズム〈暗黒の海〉
・マールシュトローム〈大渦潮〉:〈暗黒の海〉から我々の世界に通じる扉。
・アケルス:〈暗黒の海〉からやってきた巨大な人のようなもの
・ケンドリック:海賊の帝王ニュー・プロヴィンデス島の
・建築家アゴスティーニ
・海馬(ヒポカンプス)
・ダルトワ大尉:エイ飛行隊隊長
・原初の父
・アリストテレス・コンスタノブルス伯爵:エレニウム評議会議長を24年間務める

〈カーフェックス号〉の乗組員
・ジョリー:14歳。黒髪。トルチュ島の奴隷市場で売られていた。
・ウォーカー(船長):長髪をポニーテールに。金色の鼻輪。ニュー・プロビデンス島(バハマ諸島の中心)ポート・ナッソー(実在)の旅籠〈ギデオンの墓場〉で出会う。
・犬頭男のブエナベントゥーレ:ピットブル・マン,アンティグア島生まれの穴掘りのベテラン,操舵手。ポート・ナッソーの酒場でグリフィンで出会う。)
・プリンセス・ソールダッド(海賊スカラべの娘):長い赤毛
・ムンク:ミズスマシの一人。母メアリー,父はタバコ農園を経営。貝の魔法を使う。バハマ諸島(フロリダ半島の南東)の東方の名もない孤島に父母と暮していた。
・グリフィン:ジョリーとだいたい同い年。〈やせっぽちのマディ〉号。ペテン師でおおぼら吹き。
・死霊の売人:左目に眼帯。ひげは灰色。両肩にヒューとモーというオウム。想像を絶する年齢。
・木食い虫/オラクル/マエストル・ポエティクス/奇跡の虫/妙なる歌うたいランスロット
・霧の水夫たち

3巻部内留保、横浜研開架データにもあり

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