訳:伊藤典夫/カバー:鶴田一郎/発行:1983年2月28日
沈没船SFであり世代交代宇宙船SFでもある。
1942年第二次世界大戦の最中、多くの物資を積んだ改装タンカー〈ガルブ・トレイダー〉がUボートに撃沈された。だが、船体は完全に沈没したわけではなかった。船は水面下数十メートルのところを沈むとも浮くともつかぬ状態のまま海流にのって漂いはじめた。しかも、船底には五人の男女が生きていた!
幸い、あり余る酸素と食料がある。さし迫った危険がないことが分かると、彼らは生きるための工夫をはじめた――完全に密閉されたいくつものタンク内で、ペダル漕ぎの発電機、炭酸ガスと汚物の吸収を兼ねた豆の菜園、浮力を増やすためのサセチレンガス注入装置、蒸留装置、記憶の発掘ゲームなど……、これから何世代も生きつづけることになろうとは夢にも思わずに……。
一方、太陽系から数十光年離れた空間を亜光速で飛んでいく大宇宙船団があった。乗員は水棲人。彼らは死滅した母星をあとに新たなる生息地――地球をめざしていた。だが、彼らにはひとつ頭の痛い問題があった。地球に着くまでに繰り返す、長期の冷凍睡眠は、覚醒後彼らを廃人同然にいたらしめるというのだ。しかたなく彼らは、巨大な船内_自らの間に子孫を残し、やがては何世代か後の子孫が地球へ到着することに希望をたくすが……。
練りに練ったアイデアと、いかにも英国作家らしい重厚な筆致で、海洋冒険小説の醍醐味と〈世代宇宙船〉テーマを見事に融合した傑作長篇!
http://kdai-toshokan.web.infoseek.co.jp/whitej.html
防油区画/コファダム(浸水)
1号タンク(汚物が溜まっている)
2号タンク(臨時の便所)
3号タンク(臨時の便所、居住区画、菜園)
4号タンク(両側に貯蔵スペース)
5号ウィングタンク(中央部)
6号タンク(作業台と棚)
7号タンク(両側にバラストタンク。食料を貯蔵)
9号タンク
10号タンク(別の病室)
11号タンク(特別病室)
12号左舷ウィングタンク(艦長の椅子)
船尾楼甲板下の区画(のちに排水に成功する。リチャードの部屋。舷窓あり)
後部ポンプ室(浸水)
後部コッファダム
機関室:魚雷が命中
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
右側に分類、著者、原著の刊行年、保管場所を示す。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
・SF倶楽部の図書購入・寄贈履歴
・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
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