2016年5月2日月曜日

甲殻機神ヤドカリくん 小野敏洋

1996初出 ブッキング、2006.7

 2005年,海から来た怪しげな二人組みが、毎晩、大量のオデンを買い漁るという怪事件が。殻田巧(コオ)たちは、じっちゃん殻田源五郎の造った水陸両用ロボット<エビス丸>に乗って犯人探しをする。ところが、お隣で幼馴染のフッコがタコの一群にさらわれ、それを追跡するコウとエビス丸は、海底で古代遺跡を発見。

 それはサメ型水棲人類ピストリク・イーレたちの深海帝国エヌマ=エリシュだった。水棲人類が開発した対人間最終兵器エンキドゥがコウたちを攻撃するが、エンキドゥとエビス丸が深海帝国の心臓部である時間反応炉ヌディンムドに誤って落ち込んでしまう。

 その結果、2つが融合進化した新しい生命体が誕生してしまった。それはなぜかコウたちを助ける。深海帝国を脱出したコウたちは進化したエビス丸を「ヤドカリくん」(ヤっくん)と名づける。ヤっくんのカラはじっちゃんの発明したシェルテクターで飛行機や潜水艇などに変化可能。

 さて、その先もいろいろ謎があって、ヤドカリくんの中にはなぜかバビロニア創世神話に出てくる天命の書版タブレットがある。のちに火星極秘ミッションでも同じ物が発見されている。始祖神アスプ(魚人タイプ)、創世神ティアマート(人魚タイプ)も登場する。古代遺跡も実は・・・・。

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