2016年5月4日水曜日

原潜を救助せよ ジェイムズ・フランシス

2001年 二見文庫2003

 ノルウェー沖でロシア新型原潜〈RFSユーリイ・ドルゴルーキイ〉を追跡中の米原潜〈タルサ〉の船尾にロシア原潜が激突。船尾に浸水した〈タルサ〉は水深150mの海底に沈没する。艦内には100名近い乗組員が生存。浸水した機関室乗組員は脱出筒からの脱出に失敗し、脱出筒が使用不能に。二酸化炭素を吸収するホッパーを駆動する交流電力が供給できず。マニュアルにある水酸化リチウムの散布は刺激臭で不能。


時系列

10/28(木)13:50-14:00 USSタルサとアクラ級が衝突
10/29(金)
10/30(土)02:00-03:40C ロシア外相から駐ロ米大使に通報
    05:30 タルサ、爆雷による連絡を聴く。SLOTブイを放出
    20:00Z LR5を搭載したサルミンスターが英アバーディーンを出港
10/31(月)05:45 潜水艦パラシュート支援グループSPAG隊員、C-130で現場海域にパラシュート降下
11/2(火)14:00 DSRV、C-5でサンディエゴを出発
    17:00 DSRV、ムルマンスク空港に到着
11/3(水)00:00 DSRVを搭載したヴィンディクティヴ、ムルマンスクを出港
    07:10 サルミンスターよりLR5発進、天候悪化により帰還、損傷
11/4(木)22:30 ヴィンディクティヴ到着、DSRV発進。
11/5(金)00:45 DSRV、タルサ発見、メイティング
    03:45 ハッチ開放
    04:10 最初の15人、ヴィンディクティヴに到着

 ケーブル・アンド・ワイヤレス社が運用する英救難艇LR5(全長28 ft)をアバーディーンで英MVサルミンスター号(排水量2200トン、ディーゼル2基4000馬力)に搭載。シーステート3以下でないと運用できない。
 米DSRVをC-5輸送機でムルマンスク空港に空輸。スタヴァンゲルで英原潜HMSヴィンディクティヴ(ヴァンガード級)に搭載
 スウェーデンの救難艇は整備中
 ロシアのDSRV(1837型)2隻は使用不能

詳細
ジェフリー・リクター中佐:艦長。38歳。ユーモアのセンスが乏しい。人に厳しく寛ぐのが苦手。
ハーヴェイ・シュワルツ大尉:哨戒長
ジョン・ダウリング少佐:機関長。優秀だが肥満が欠点。艦長の親友,33歳。
ヒックス一等兵曹:油圧手
アームストロング兵曹:負傷
カーティス・ミッチェル少佐:副長。負傷
チェベス兵曹
リチャーズ衛生兵曹×
テイラー調理員×
エヴァンズ:ソーナー員
ティム・ギャラガー大尉:補給長,負傷。
ステッドマン最上級上等兵曹/先任伍長
エンツォ・ラスチェロ大尉:航海長
ドミコ×
シャピロ×
ウィルモット兵曹
コットン(スパークス)通信兵曹
コットン
〈USS-688タルサ〉:改良型ロサンジェルス級
〈RFSユーリイ・ドルゴルーキイ〉:ボレイ型第四世代弾道ミサイル潜水艦。通常のポンプジェット+電磁ポンプ。
〈RSFゲバルト〉:アクラII型

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